要注意!自転車から異音がする場合の対処法ガイド


自転車に乗っていて、異音に気づいたことはありませんか?

自転車から発せられる音は自転車の状態を示すバロメーターです。万が一、乗っている最中に故障すれば大事故になる恐れもありますから、「音がするだけ」と軽視せず、常に気にかけておくようにしましょう。

  1. 自転車のブレーキ音が気になる場合の対処法
  2. 走行中の自転車から異音がする場合の対処法
  3. 空走中の自転車から異音がする場合の対処法

1.自転車のブレーキ音が気になる場合の対処法

一番多いのが、“自転車のブレーキ音が気になる…”というケースです。ブレーキをかけた時にキーキーと耳障りな音が出て、困っているという方は多いのではないでしょうか?

ブレーキ音が気になる場合はまず、異音の原因が前輪ブレーキなのか、後輪ブレーキなのかを判断する必要があります。乗っている時に左右のブレーキを片方ずつ操作してみてください。

いわゆるママチャリを含めた国産自転車の場合、右側を操作した時に音が鳴るなら前輪、左側を操作した時に音が鳴るなら後輪のブレーキが原因です。ただ、ヨーロッパ・アメリカの自転車は逆の場合が多く、欧米から輸入したマウンテンバイク・ロードレーサーなど競技用自転車は欧米式になっていることがあります。一応、左右のブレーキを操作して、どちらが前輪・後輪に対応しているのか確認しておくと良いでしょう。

1-1.前輪ブレーキから音が出ているケース

前輪のブレーキから音が出ているのであれば、自分で修繕できる可能性があります。前輪ブレーキは、ブレーキシューというゴム製器具が側面からタイヤを押さえつける機構。要するに、摩擦の力でタイヤを止めているわけです。前輪のブレーキから音がするなら、この摩擦が過剰になっている可能性が高いでしょう。

なので、サドルに座って上から見た時に“ハの字型”になるよう、ブレーキシューの角度を変えてあげれば良いのです。ブレーキの利きが悪化すると困るので、ブレーキシューの前方はタイヤに接触しやすいまま、後方だけタイヤとの距離を広げます。前方は車輪に近く、後方は遠くなるので“ハの字型”というわけです。ブレーキシューの枠をペンチなどで曲げれば角度は変わるので、それほど難しくありません。

もし、それでもブレーキ音がうるさいのであれば、ブレーキシューのタイヤに当たる面を紙やすりなどで研磨してください。やりすぎるとブレーキの利きが悪化するので、少しずつ慎重にお願いします。

1-2.後輪ブレーキから音が出ているケース

後輪ブレーキの不調であれば、自力での修繕はやめましょう。後輪ブレーキにはローラーブレーキ・サーボブレーキ・バンドブレーキの3種類があり、それぞれに対処法が異なります。

また、自転車の前輪ブレーキは補助的な役割ですが、後輪ブレーキが主な役割を果たしているのをご存じでしょうか?ブレーキ性能の根幹を左右する後輪ブレーキに手を加えると、最悪の場合、ブレーキが利かなくなる…といったリスクがあるのです。

以上から、前輪ブレーキは自力で修繕を試みても構いませんが、後輪ブレーキに手を加えることは避けてください。音の原因が後輪ブレーキにあるなら、必ず自転車店に持っていくようにお願いします。

1-3.要注意!ブレーキに油を差すのは絶対NG

キーキーと金属音を立てているブレーキを見て、「油を差せば良いのかな?」と考える気持ちは分かりますが、これは絶対にNGです。機械油・グリースなど油分を含んだものをブレーキにつけてはいけません。もちろん、機械用の錆び止めスプレーなどもダメです。

ブレーキ機構の摩擦が弱まるというのは、要するにブレーキが利かなくなることを意味します。肝心な時にブレーキが機能せず、最悪の場合は死亡事故に繋がる恐れもあるでしょう。

以上から、どんな場合であっても、絶対にブレーキに油を差すことだけは避けてください。

2.走行中の自転車から異音がする場合の対処法

自転車のペダルを漕(こ)いでいる時に音がする場合は、さまざまな原因が考えられます。代表的な原因を解説しますので、まずはそれらに当てはまるかどうかを検討してください。

ちなみに、ペダルを漕(こ)いでいる時の音…というのは、漕(こ)ぐのをやめると音がしなくなるケースを指しています。ペダルを止めて、空走(ペダルを止めた状態で、慣性に従って走行している状態)していても音がする場合は3番目の項目を参照してください。

2-1.ペダルを漕(こ)ぐ時にこすれるような音がする

漕(こ)ぐのをやめると音が止(や)むのであれば、自転車ではなく服装に原因があることが多いです。まずは靴・ズボン・キーホルダーなどが自転車に接触していないか確認してください。

「まさか…」と思うかもしれませんが、自転車店に持ちこまれた自転車に異常がなく、衣類・小物類が接触していただけ…というケースは多いようです。もちろん、ズボンの裾がチェーンに巻き込まれることが原因の事故もあり得ますから、自転車に乗る時の服装も安全面を意識するようにしてください。

2-2.ペダルを漕(こ)ぐたびにきしむような音がする

ペダルを踏み込んだ時にギシギシと音が鳴る場合、ペダルの軸受けが傷んでいる可能性が高いです。そのほか、シートポストのグリースが切れている、あるいはサドル周りがきしんでいることも考えられます。

考えられる原因が多様なので、自分での対処は困難です。最寄りの自転車店に持ちこんで相談してください。

2-3.ペダルを強く踏み込むとガコッと衝撃音がする

立ち漕(こ)ぎなど、ペダルと強く踏んだ時に衝撃音がして、ペダルが空転するような感覚があるケースです。こういった場合、多くはチェーン・ギアが寿命を迎えています。

チェーンの引っかかりが悪くなっているため、いきなりチェーンが外れたり、場合によっては横転したりする恐れもあるので、至急、自転車店に持ちこんで点検を受けましょう。この状態になったら自転車には乗らず、押して歩行するようにしてください。

3.空走中の自転車から異音がする場合の対処法

ペダルを漕(こ)ぐのをやめても自転車はそのまま慣性に従って走行しますが、これを空走と呼びます。空走の状態で異音がする場合、ペダル以外の場所に問題がある可能性が高いでしょう。

代表的な原因を解説しますので、それらに当てはまるかどうかを検証してみてください。

3-1.空走中にこすれるような音がする

一定のリズムでシュッとこすれるような音が出る場合、ホイールがゆがんでいる可能性が高いです。自転車のホイールには寿命があり、長く使っていると徐々に変形します。

この場合、タイヤの交換が必要なので、最寄りの自転車店に相談したほうが良いでしょう。

3-2.空走中にカタカタと音が鳴る

ペダルを漕(こ)いでいる時も、空走中も、常に一定のリズムでカタカタ音がする場合はライト・反射板を点検してください。ぶつけた時などにライト・反射板の位置がずれ、タイヤのスポークに接触している可能性が高いです。

ライト・反射板の角度を調整して音が止(や)んだ場合は、自転車本体に問題があるわけではないので、特に気にする必要はありません。

まとめ

以上、自転車から異音が出ている場合の対処法でした。

  1. 自転車のブレーキ音が気になる場合の対処法
  2. 走行中の自転車から異音がする場合の対処法
  3. 空走中の自転車から異音がする場合の対処法

代表的な異音に関しては解説しましたが、音が生じる原因にはさまざまな種類があります。

中には自転車事故で亡くなる方もいらっしゃいますので、少しでも不安があれば、早めに自転車店に持ちこむようにしてください。無理に自力で対処しようとすると、かえって危険が増幅します。