老前整理は生前整理と違う?老前整理の進め方・やり方・メリットを解説

老前整理の進め方 遺品整理

今、シニアの間で話題になっている「老前整理」という言葉をご存じでしょうか?
似たような意味の言葉に「生前整理」や「遺品整理」があります。
生前整理」は自分が亡くなる前に身の回りを整理すること。
遺品整理」は遺族が故人の遺品を整理することを言います。
老前整理」は少し違い、体力や気力がある元気なうちに「老い」のために始める準備のことを言うのです。

終活」という言葉を耳にすることが増えた今、老前整理について考えるようになった人も多いのではないでしょうか。
年をとって身の回りを整理するのが難しくなる前に、老前整理を検討してみてはいかがでしょうか?
しかし、「老前整理を始めたいが進め方がわからない」「老前整理で出た不用品はどうすればよいのか?」など、具体的にどのようなことをすればよいのか、よくわからないはずです。

そんな人たちのために、老前整理を行う必要性や、メリット・進め方について詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、老前整理のやり方やポイント、コツ、注意点などが分かると思います。

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老前整理とは?

老前整理とは

まずは、老前整理の意味や生前整理との違いについて解説します。

老いに備えておこなう整理のこと

老前整理とは、自分の老後に備えて身の回りを整理することをいいます。
長年生きていると沢山の物が溜まり、自分でも持ちものを把握できていない状態になることもあるでしょう。
人は老いとともに体力や判断力が低下していき、身の回りを片付けようと思っても簡単にはできなくなってしまいます。
老前整理は、できるだけ若く体力や判断力があるうちに身の回りを片付けることで、老後の生活をより安全で快適なものにすることが目的です。
そのため、40代や50代で老前整理に取り掛かる人も少なくありません

生前整理とはどう違うのか?

老前整理に似た言葉に「生前整理」があります。
生前整理は残された家族が遺品整理で苦労しないようにおこなう整理のことで、老前整理とは目的が異なるものです。
つまり、家族のためにおこなうのが生前整理自分自身のためにおこなうのが老前整理ということになります。

老前整理の必要性について

老前整理の必要性

「老前整理をしておいた方がいい」と言われたものの、老前整理にどのような必要性があるのかよく分からないという人も多いでしょう。
まずは、老前整理がなぜ必要なのかをまとめてみました。

気力と体力、判断力があるうちに

人は年齢を重ねるとともに、体も心も自由に動かなくなってきます
いざ身の回りの整理をしようと思っても、さまざまな理由で身動きがとれなくなってしまう可能性があるでしょう。

  • 体を壊して不自由になってしまった
  • 片付けようと思っても思うように体が動かない
  • 片付けようという気持ちになれない
  • 何からどう片付けていいのか分からない

そのような状況では、身の回りの整理はいつまでも終わりません。
しかし、若くて体が自由に動く今なら、片付けも簡単にできるでしょう。
片付けには、体力と気力、そして判断力が必要です。

特に、判断力を失ってからの身の回りの整理は大変な作業
遺族のためにできるだけ身の回りのものを減らしておく必要があるのに、なかなか物を捨てることができない。どれが必要でどれが不要なものなのか…。

そうなってしまうと、効率的に身の回りの整理ができませんよね。
だからこそ、自分が老いる前に整理しておくべきなのです。

老後の生活のために

若いうちに身の回りを整理しておくことで、年をとってから慌てたり心配したりする必要はなくなります。また、余分なものを減らしておくことで、自分自身の余生が快適なものになるでしょう。

年をとると執着心が増すため、不要な物をためてしまいがちです
「気がついたら家の中が不要なものだらけだった」ということもあるでしょう。
そのような家の中で暮らすことは、快適とは言えません。
身の回りをスッキリ整理して、快適に過ごせる老後を手に入れましょう。
大切なのは「自分の意思でできるうちにやっておく」ということです。

老前整理のメリット3つ

老前整理のメリット

老前整理をおこなうことにはどのようなメリットがあるのかをご紹介しましょう。

本当に必要なものに囲まれて生活できるようになる

老前整理で不要なものを手放した後は、本当に必要なものだけに囲まれて生活できるようになります
長く生きているといつの間にか不要なものも溜め込んでしまっている可能性があるため、身の回りをスッキリさせれば身軽になれるのではないでしょうか。
何がどこにしまってあるのかわからなくなり、ものを探すこともなくなるはずです。

老いに対する不安を軽減できる

老いが近づいてくると体力も衰えてくるため、漠然とした不安に襲われることが増えてきます。
早いうちに老前整理をしておけば身の回りのものを減らして持ち物を把握できるようになり、そういった不安の軽減につながるはずです。
安心して老後の生活を迎えることができるのは、大きなメリットではないでしょうか。

家の中の安全性を高めることができる

家の中に沢山の物があると、つまずいて転倒したり上からものが落ちてきたりしてケガをする可能性が高くなります。
高いところに収納してあるものを取ろうとして転落してしまう恐れもあるでしょう。
老前整理には、体が思うように動けなくなってからの安全性を確保するための重要な役割もあるのです。

老前整理を成功させるポイントは?

老前整理のポイント

老前整理を成功させるうえでチェックしておきたいポイントをご紹介します。

少しずつ進めていく

老前整理は短期間でできるものではないため、少しずつゆっくりと取り掛かるのがおすすめです
一気に進めようとすると作業が大変すぎてモチベーションが保てなくなってしまいます。
「1週間に一カ所ずつ」というように、範囲を決めて取り掛かっていくと効率的です。

捨てるか迷ったら保留にする

物を減らすにあたって捨てるか残すかで迷ったときは、ひとまず保留にしておきましょう。
よく考えずに処分してしまって後悔するのは避けなければなりません。
1か月ほどたってから再び考えてみると冷静に判断できるはずです。

物に対する考え方を変えていく

「物が沢山あると豊かな生活を送ることができる」「物を捨てるのは勿体無いこと」という考え方を変えていきましょう。
自分にとって不要なものが多いと不便で危険な生活になる可能性があります。
「老後の生活には本当に必要なものだけがあればよい」と考えるべきです。

老前整理でやってはいけないこと

老前整理のやり方

老前整理を進めるうえで、やってはいけないことをまとめました。

家族のものを勝手に処分しない

老前整理で片付けるのは、あくまでも自分自身のものだけです
家族のものを勝手に「不要」と判断して処分するとトラブルの原因になるので注意してください。
周りの人からは不要に見えるものでも、本人にとっては大切なものである可能性もあります。

一人で進めようとしない

老前整理では大量の物を仕分けしたり処分したりするため、一人で進めようとすると途中で挫折してしまう可能性があります。
家族や親せきなどに手伝ってもらえるようお願いしてみましょう。
一人だと判断しにくいことも相談しながら進めていくことができるので効率よく作業ができるはずです。

死を意識しない

老前整理は老後のために行うものなので、死を意識する必要はありません
高齢になってから身の回りを整理すると死が近づいているような気持ちになってしまいがちです。
そうなると考え方もネガティブになってしまうので注意しましょう。

老前整理の正しいやり方と進め方

老前整理の進め方

老前整理の具体的な進め方について、手順ごとにご紹介しましょう。

「必要なもの」と「不要なもの」に仕分けする

身の回りを整理するということは、物を減らすことです。
まずは、家の中にある物を「いるもの」と「いらないもの」に仕分けて、いらないものを処分しましょう。
年をとってからでは、この作業がとても大変になるのです。
今なら判断力がしっかりしているので、効率よく老前整理をすすめることができます。
クローゼットや押し入れ、引き出しの中身中の物もいったん出してから仕分けしていきます。

そして、全てを「使うもの」と「使わないもの」に分けていきましょう。
毎日のように使うもの、頻繁に使うものは、元の場所に戻していきます

「もう何年も使っていないもの」は「使わないもの」に分類してください。
「使っていないけれど捨てるのは勿体無い」「思い出の品だから捨てたくない」というものは、ひとまず除けておきましょう

残すのか捨てるのか決める

問題は「使わないもの」を捨てるのか残すのか
自分にとって使わないものでも、他人には必要なものである可能性もあります。
状態の良い物であれば、リサイクルショップなどに売るのもおすすめです。

「家族に残したい」というものは、使わないものでも残しておきましょう
残された家族にとっても、大切な思い出になる場合もあります。
ただし、残すものがあまりにも多いと、遺品整理がそれだけ大変になってしまうでしょう。
残すものは最小限にとどめてください

「不要なもの」を処分する

次に、「いらないもの」の処分方法を決めていきます。
不用品の種類や大きさ・状態によって適した処分方法があるため、慎重に考えていきましょう。
具体的な処分方法については、次項で詳しくご紹介します。

「必要なもの」を使いやすいように収納していく

「いらないもの」を処分したら、「いるもの」を収納していきます。
このとき、どこに何があるのかが一目でわかるように工夫するのがおすすめです。
全ての物に定位置を決め、使い終わったらその場所に戻すよう習慣付けましょう

老前整理で出た不用品の処分方法

老前整理の不用品処分

老前整理では大量の不用品が出る可能性があるため、どうやって処分すればよいのか考えておきましょう。
全てを捨ててしまう必要はないでしょう。
まだ使える状態のものであれば、人に譲る、売るなどの方法を考えてみてください。
リサイクルショップなら手軽に不用品を売ることができますし、大量の場合は不用品回収業者に依頼するのも一つの手段です。

自治体のゴミ回収を利用する

自治体のゴミ回収を利用する場合は、自治体ごとのゴミの分類方法や出し方のルールを確認しておきましょう。
粗大ゴミとして出す場合は事前の申し込みや粗大ゴミ処理券の購入が必要になることが多いです。
申し込み先や回収までの手順を事前に調べておくとよいでしょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収や部屋の片付けをおこなっている業者に依頼する方法もあります。
物が多い・大型の不用品がある・一人で作業するのが難しいという時に利用を検討してみるのがおすすめです。
費用はそれなりにかかりますが、短時間で作業を終えられるというメリットがあります。

買取に出す

「状態が良いので捨てるのは勿体無い」というものは、買取に出して処分しましょう。
買取に対応している不用品回収業者もあるのでチェックしてみるのがおすすめです。
お金に換えられると思えば手放すことの抵抗も少なくなり、作業がスムーズに進みます。

老前整理の注意点

老前整理の注意点

不用品回収業者に回収を依頼する際は、業者選びに十分注意してください
全国には複数の不用品回収業者がありますが、すべてが良心的な業者というわけではないのです。
中には、高額な料金をだまし取ったり、回収したものを不法投棄したりするような悪質な業者もあります。
そのような業者を選ばないためにも、慎重になる必要があるでしょう。
まず、必ず事前に複数の業者に見積もりを依頼してください。
その結果を比較して、相場を知ってから決めるようにしましょう。
そのほかにも、以下のことに注意して業者選びをしてください。

  • 事務所の所在地を明らかにしているか
  • スタッフの対応は丁寧か
  • 事前に見積もりを出してくれるか
  • 見積書の内容は明確か
  • 許可を取得しているか
  • 「無料回収」をむやみに宣伝していないか

実際にその業者を利用した人たちの口コミを参考にするのもおすすめです。
インターネットで検索すれば見つかるでしょう。
信頼できる業者かどうか、確認してから決めるようにしてください

老前整理に関するよくある質問

老前整理の進め方

「老前整理について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.どのようなタイミングで老前整理をおこなう人が多いのでしょうか?

A.定年退職や子どもの独立をタイミングに取り掛かる人が多いといわれています。
また、自分自身や身近な人が病気になったことがきっかけになるケースも少なくありません。

Q.若いうちに老前整理をおこなうメリットは何ですか?

A.体力や判断力があるうちに身の回りを整理できることや、持ちものを把握して金銭面の見直しができることなどがメリットになります。

Q.老前整理をおこなう際にはエンディングノートを作成したほうがよいですか?

A.元気なうちに記録しておきたいことや家族に伝えたいことがある場合は作成したほうがよいでしょう。

Q.老前整理で出た不用品を高く買取してもらうコツを教えてください。

A.きれいに掃除をし、付属品をそろえた状態で買取に出しましょう。できるだけ早く買取に出すことや買取先を比較して選ぶことも重要です。

Q.不用品回収業者を選ぶ際のポイントは何でしょうか?

A.豊富な実績があるか・料金体系が明確か・無料見積もりを受け付けているか・所在地を明らかにしているかなどをチェックしてください。

まとめ

老前整理のやり方

老前整理の進め方や業者に依頼する方法などを詳しくご紹介しました。
老前整理は時間と労力が必要な作業なので業者に依頼することも検討するのがおすすめです。
リサイクルショップ・埼玉出張買取コールセンターでは、不用品の回収と出張買取をおこなっています。
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