空き家と化した実家を片付けよう!自分で整理する時の空家の注意点

空き家の片付け・整理 遺品整理

高齢化社会となった日本で近年、問題となっているのが「空き家」です。
空き家は放置をすると罪に問われることもあります。
そのため、実家などが空き家になった際には、しっかりと整理しておくことが大切です
そこで、今回は空き家の現状や整理方法など、基本的な部分についてご紹介します。

この記事を読むことで、空き家を整理することの必要性や整理の仕方などを学ぶことができます。
空き家について悩んでいる方などは、ぜひ最後までお付き合いください。

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空き家の基礎知識

空き家の片付け・整理

急増する空き家の原因とは?

近年、空き家が増え続けています。
総務省が数年おきに行っている調査では、数十万戸~100万戸の単位で空き家が増えていっているのです。
この背景をたどるには高度経済成長期までさかのぼる必要があります。
今から50年ほど前、1960年代ごろはベビーブームなどの影響もあって人口が急激に増え、家が足りないほどでした。
1世帯あたり4人以上は当たり前、しかも、3世帯が同居するのも普通です。
そこで、日本各地でいわゆる「ニュータウン」が続々と作られていきます。

しかし、現在はどうでしょうか。1世帯あたりの家族数は2.5人にまで落ち、人口は減少傾向にあります。
さらに、複数の世帯が同居するケースは少なくなってきました。
つまり、高度経済成長期ごろに建てられた古い家に、高齢者の世帯が住むというケースが多くなっているのです。
そして、その高齢者が亡くなれば、老朽化や耐震強度などに問題を抱えた家が残ってしまいます。
住むには適さず、貸すにも売るにも適しません。
かといって、解体したりリフォームしたりするのにもお金がかかりますよね。
結果として、誰も住まずに放置された家、いわゆる「空き家」というものが生まれるわけです。
高齢化社会が年々進行する日本では、このようなケースが至るところで発生しています。

また、近年日本各地で大災害が頻発しました。
東日本大震災を代表に、熊本地震や大型台風などの影響で家が被害を受けて住むことができなくなり、やむなく引っ越すという方が増えています。
半壊した家がそのまま放置され、空き家となっているケースもあるようです。

空き家を放置することの問題点について

空き家の問題点・注意点

浮浪者や犯罪の温床になる

空き家状態が長いと、ホームレスに勝手に住みつかれたり、不良のたまり場になったりすることがあります。
これはまだましなほうで、薬物取り引きなどの犯罪に利用されたりすることも珍しくはありません。

不法投棄の温床になる

粗大ゴミや大型家電製品などを不法に投棄されることがあります。
そのままさらに放置すれば、最終的には家の持ち主がそれらを処分しなければならず、大きな損失になるでしょう。

放火の危険性がある

空き家は放火魔にとって格好の的です。
もしも放火が起きれば、家主の管理責任が問われるのは間違いありません。

税金問題

家は固定資産ですから、全く使わない家でも毎年税金を払わなければなりません。
さらに、悪質な放置空き家に関しては、後述する空き家対策特別措置法によって「税率が上がる」可能性があります。

倒壊や飛散などによる事故

台風や地震で倒壊したり瓦が飛んだりすれば、周りの家に悪影響を及ぼします。特に、人にケガを負わせるようなことがあれば大問題です。

空き家対策特別措置法とは?

空き家対策特別措置法

平成26年11月に施行されたばかりの法律で、以下の点について定めています。

  • 空き家の実態調査
  • 管理指導
  • 空き家跡地の活用促進
  • 不適切に管理されている空き家を「特定空き家」に指定
  • 特定空き家に対して、助言・指導・勧告・命令
  • 特定空き家に対して罰金や行政代執行

特定空き家に指定された後に改善を「勧告」されてしまうと、その状況が改善されるまで、固定資産税の優遇処置が適用されず、本来かかる「6倍」もの税金を支払わなければいけません。
また、命令に背くと50万円以下の罰金が科されることもあります。

さらに、命令を無視していると、行政代執行が行われることも忘れてはいけません。
行政代執行とは、行政が所有者に代わって問題に対処することです。
その際に発生した費用はすべて所有者に請求されてしまいますので注意しなければいけません。
また、行政代執行時には、所有者の意向にかかわらず、樹木の伐採、塀の除去、建物の解体が行われることもあります。

空き家の整理について

空き家の整理

整理が必要なときとは?

実家が空き家になった

やはり、一番に挙げられるのは実家が空き家になったタイミングでしょう。
多くの方に訪れることですので、後伸ばしにはしないでおくことをおすすめします。

やむなく引っ越す

事故や災害によって家が住めない状態になるなどして、やむなく引っ越す場合などにも整理をしておくことをおすすめします。
引っ越してしまうと、なかなか戻ってくることがなく、整理のタイミングが見つけづらいので、引っ越しの前に整理をしておきましょう。

整理が必要な理由

前述したように、空き家を放置して家の状態が悪くなると、行政などから指導や勧告が行われ、最悪の場合には税金が6倍になったり罰金が科せられたりします。
しかし、空き家でも、しっかりと管理していれば問題ありません。家の整理を行い、きれいな状態を保っておくことが大切なのです。

どうやって整理すればいいの?

基本的には「自分で行う」か「整理業者」を利用するのが一般的です。整理業者には、「清掃業者」や「不用品回収業者」などが挙げられます。
家1軒を自分で整理するには時間も労力もかかりますので、基本的にはプロに任せるようにしましょう。

相談窓口

空き家問題は近年、自治体が力を入れて解決を試みている問題です。そのため、多くの県(あるいは市・区)では独自に相談窓口をもうけています。
たとえば埼玉県では公益財団法人日本賃貸住宅管理協会の埼玉支部と埼玉県が連携し、埼玉県内全域を対象とした空き家相談窓口が挙げられるでしょう。
また、全国的な窓口としては、NPO法人空家・空地管理センターなどが有名です。

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