遺品をリサイクルに出すには? 時間もお金も節約する遺品整理のポイント


遺族にとって、葬儀や手続きなどに並んで大変な作業といえば、遺品整理でしょう。遺品の中には、捨てるにはもったいないものや、もしかして売れるのでは? と思うものも多く含まれており、リサイクルに出したいという方もいらっしゃるでしょう。しかし、遺品の数や量が多かったりして、どうやってリサイクルに出したらいいのか分からない・売る先が選べないという方もいらっしゃるはずです。そこで今回は、遺品をリサイクルに出す方法を詳しくご説明します。

  1. 遺品はリサイクルできる
  2. 遺品のリサイクルを個人で行うには?
  3. 遺品整理業者にリサイクルを依頼する
  4. 遺品リサイクルについてよくある質問

服・ブランド品・家具家電など、リサイクルに出したい遺品がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。ほかにも、遺品整理業者の選び方など、遺品整理のヒントになる情報が満載です。

1.遺品はリサイクルできる

まずは、遺品のリサイクルについて、できるものできないものなど、基本的な内容についてご説明します。

1-1.遺品のリサイクルは難しい?

故人の家から多く出た不用品は、リサイクルに出したいと思うのが普通でしょう。遺品は、捨てるにはもったいない・捨てる手続きが面倒といった問題もあるためです。しかし、なにをどうやってリサイクルに出せるのかが分からないため、遺品のリサイクルが難しいと考えている方も多いでしょう。

1-2.リサイクルできる遺品は意外に多い

リサイクルできる遺品について、具体的に例をご紹介します。

  • 家具・家電類(使えるもの・新しいもの・美品など)
  • ブランド品(洋服・バッグなど)
  • 装飾品(アクセサリー・宝石など)
  • 中古需要のある書籍・雑貨類

1-3.遺品整理を自分で行うのは大変!

遺品整理は、基本的には遺族が行います。しかし、故人が遺(のこ)したものが多い場合、自力で整理したりリサイクルに出したりといった作業はかなり大変でしょう。そこで最近では、回収業者や買取業者に依頼して、遺品をリサイクルに出すという方が増えてきています。賃貸住宅の退去日が迫っている場合や、自力での作業が困難な場合にも、業者に依頼すればすぐに片付くでしょう。

2.遺品のリサイクルを個人で行うには?

遺品のリサイクルを自分で行う方法などをご紹介します。

2-1.遺品をリサイクルショップに出す

遺品を、リサイクルショップの店舗や営業所などで買い取ってもらう方法です。持ち込みや配送など買取方法を選ぶこともできます。

2-1-1.遺品の量が少ないときに向いている

リサイクルショップへ自分で遺品を運んだり送ったりするのは、なにかと時間や手間がかかるでしょう。そのため、体積が小さい・重量が軽い・点数が少ない場合なら、リサイクルショップが便利といえます。

2-1-2.急ぎでリサイクルに出したいときに向いている

遺品を急ぎで現金に変えたい場合も、リサイクルショップが向いています。営業時間内に持ち込めば、即日買取してもらえるでしょう。ただし、配送の場合は入金まで1週間程度かかります。

2-1-3.買取額の比較が難しい

遺品の買取額をアップするには、複数の店舗や業者などに査定してもらうのがおすすめです。しかし、リサイクルショップへの持ち込みは、時間や手間がかかるので、「この額でもいいから売ってしまおう」となることが多いでしょう。

2-1-4.買取不可の場合は持ち帰ることに……

買取額が付かなかった場合は、せっかく持ち込んだ遺品を持って帰らなければなりません。一部無料で引き取ってくれるものもありますが、処分にお金がかかるものは引き取ってもらえないこともあるでしょう。その場合、持ち込んだ手間が無駄になってしまいます。

2-2.遺品をネットなどで売却する

次に、遺品をネットなどで売却する方法をご紹介します。

2-2-1.ネットオークションやフリマサイトの利用

ネットを利用して遺品を出品することが可能です。遺品の情報を登録したら買い手が現れるのを待ちます。思わぬ高値で売れることもありますが、買い手が付かずずっと待ち続けなければならないこともあるでしょう。

2-2-2.リサイクルショップで買い取ってもらえなかった遺品を出す

傷や汚れ、ほか店舗の在庫状況によって、遺品を買い取ってもらえなかった場合、ネットに出品することで、第三者に直接買い取ってもらうことができるでしょう。

2-2-3.第三者と直接やりとりができる

ネットを利用した出品では、リサイクルショップと異なり購入希望者と直接やりとりできます。商品の状態の確認・値段の交渉・配送方法の確認を行うのが一般的です。入金を確認してから送るシステムとなっており、金銭的な面でのやりとりの仕組みは安全といえるでしょう。

2-2-4.傷・汚れの多いものは破格でないと売れない

傷や汚れが多いものは、かなり安めの価格に設定しないとなかなか買い手がつきません。「傷が多いのでかなり安くしています」などと掲載すると目にとまりやすいでしょう。

2-2-5.買い手がつかないことがある

遺品の状態や、そもそも遺品の種類によっては、売れないことがあります。ネットオークションでは、約1週間の掲載期限があるため、売れ残ってしまった場合は再度出品登録を行わないといけません。

2-3.遺品を寄付する

次に、遺品を寄付する方法をご紹介します。

2-3-1.捨てるのはもったいない遺品の処分に

売るまでもないけれど捨てるのはもったいないというものは、慈善事業などに寄付に出すとよいでしょう。海外や被災地などに送られます。洋服・かばん・日用品など、事業によって募集しているものはさまざまです。

2-3-2.汚れたものは寄付できない

いくら寄付とはいえ、汚れたものを送っても迷惑になるだけです。そのため、衣類などは必ず洗濯してから寄付しましょう。当然、穴が開いているものや破れて着られないもの、下着(※)なども送れません。※新品未開封品は可の場合もある。

2-3-3.種類をまとめる必要がある

寄付事業へ配送する場合、さまざまな種類の不要品をバラバラに入れられないことがあります。届いた先での仕分け作業が大変なためです。たとえば、セーターならセーターだけ・TシャツならTシャツだけでひと箱になるようにこん包しなければならないこともあります。そのため、段ボール箱が一つ埋まるほどの数がない場合は、寄付できないこともあるのです。

2-3-4.送料は自己負担

寄付する際の送料は自己負担となります。箱が複数に分かれる場合は、意外に高額になることもあるので事前にチェックしておきましょう。

3.遺品整理業者にリサイクルを依頼する

次に、遺品のリサイクルを、遺品整理業者に依頼する方法をご紹介します。

3-1.自分で持ち運べないとき・一気にリサイクルに出したいときにおすすめ

遺品整理業者に依頼すると、遺品を一度にまとめてリサイクルに出すことができます。自宅で査定や回収を行うので、車がなく遺品を自分で運搬できない方や、運搬する時間がない方にも向いているでしょう。

3-2.遺品整理業者を利用するメリットとは?

遺品のリサイクルを、整理業者に依頼するメリットをご紹介します。

3-2-1.スピーディ

プロによる作業で、遺品整理がすぐに終わります。住居の退去日や家賃の更新日など、片付けの期限が迫っている場合には向いているでしょう。大変量が多い場合でも、スタッフやトラックの数を増やすなどして、一日で終わらせることも可能です。

3-2-2.買取も一緒に行ってもらえる

遺品をリサイクルに出すとともに、買取額が付くものは買い取ってもらえます。これは売れる・これは売れない、などの判断を自分でする必要がないので大変効率的でしょう。

3-2-3.供養まで依頼できることも

遺品回収業では回収したものの供養を行ってくれるところもあります。故人の大切な遺品をリサイクルする際も安心です。

3-3.遺品整理業者の料金とは?

遺品整理費用の相場は以下のとおりです。

  • 1DKくらい:3万~10万円
  • 1LDK-2DKくらい:8万~20万円
  • 2LDK-3DKくらい:12万~25万円

遺品整理にかかる料金は、部屋の広さによって大きく異なります。また、金額に開きがあるのは、ものの量・スタッフの人数などによるものです。最初は安い料金を提示していても、作業後に追加料金として高額の請求になってしまうこともあります。そのため、事前にしっかり見積もりをしてもらうのがおすすめです。

3-4.業者選びのポイント

遺品整理業者選びのポイントをご紹介します。

  • (回収だけでなく)遺品整理業務を行っている
  • 地域に対応している
  • 見積書をデータや書面など、後に残る形でもらえる
  • 料金が分かりやすい
  • 無料で相談・見積もりをしてくれる

4.遺品リサイクルについてよくある質問

遺品リサイクルについてよくある質問にお答えします。

Q.遺品整理費用を安く抑えるには?

A.複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。より安いところを見つけられるでしょう。ただし、金額だけで選ばないでください。必要な作業内容が網羅されているかや、オプション料金(階段や吊(つ)りおろし作業の有無・日付指定・トラックの大きさなど)についても、必ずチェックしましょう。

Q.売れない遺品の処分はどうしたらいいですか?

A.自治体のゴミ回収(粗大ゴミ)に出すことで、自治体によってリサイクルされたり、使える資源別に分別されたりします。

Q.相続の関係で、遺品は売ってはいけないと聞きました

A.故人に多額の負債があるなどの理由で相続放棄をする場合は、遺品に手を出すことはできません。遺品をもらったり売ってお金をもらったりすると、自動的に相続することになってしまうので注意しましょう。

Q.思い入れがあって遺品を処分できません

A.故人との思い出が詰まった遺品は、処分しにくいものも多いでしょう。その場合、遺品一つ一つとじっくり向き合うのがおすすめです。そのためには、処分しやすいほかの遺品のリサイクルを業者に依頼して、スピーディに片付けてもらうとよいでしょう。あいた時間で、しっかり遺品に向き合うことができます。

Q.悪質な業者にひっかからないポイントは?

A.以下のような業者は避けましょう。

  • 地域を巡回している無料廃品回収車(違法で営業していることが多い)
  • 料金やサービス内容の説明が口頭のみ(書面やデータをくれない)
  • 依頼していないのに、訪問・営業してくる
  • 資格・営業所などバックグラウンドが不明確

まとめ

遺品リサイクルについてご説明しました。遺品をリサイクルするためには、さまざまな方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。料金面だけでなく、自分のライフスタイルや、時間・体力の余裕度合いを考え、最適な方法を選びましょう。具体的なリサイクルの方法は、今回ご紹介した記事を思い出してみてください。