終活の正しいやり方は? 始めるタイミングや必要な準備も紹介!


「終活に興味があるが具体的なやり方が分からない」という人は多いでしょう。終活はその名のとおり、人生の終わりに向けた準備のことをいいます。その内容にはさまざまなものがあり、まだ40代や50代のうちから終活を始める人も珍しくありません。終活にはどのような意味があり、いつから始めたらよいのでしょうか。

この記事では、終活のためにしておくべき準備や、具体的な終活のやり方などをご紹介します。

  1. 終活とはどのようなものなのか?
  2. 終活をするメリット3つ
  3. 終活はいつから始めるべきか?
  4. 終活に必要な準備を紹介
  5. 終活の具体的な方法
  6. 終活のやり方に関するよくある質問

この記事を読むことで、若いうちから終活に取りかかるメリットや、スムーズに終活を進めるコツなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.終活とはどのようなものなのか?

まずは、終活とはどのようなものなのか、その意味や目的も一緒にご紹介しましょう。

1-1.人生の終わりに向けた活動のこと

終活とは、人生の終わりに向けておこなう活動のことです。一昔前までは、生きているうちに死に向けた準備をするのは「縁起が悪いこと」と考えられていました。しかし、近年は死に対する考え方が変わってきており、「いかに自分らしい最期を迎えるか」「人に迷惑をかけずに済むか」を考える人が増えてきています。そのための準備が終活であり、その目的や内容は人によって異なる部分も多いのです。

1-2.終活の目的は2つ

終活の目的は大きく分けて2つあります。一つ目は「家族のため」です。身の回りを整理することなく自分が亡くなると、その片付けを家族がしなければなりません。遺品の量が多ければ多いほど、家族の負担は大きくなります。また、亡くなったことを誰に連絡すればよいのか・どんなお葬式をすればよいのかなど、大切な人を亡くした直後の家族にとっては考えるのもつらいはずです。そんな家族の負担を少なくするために、身の回りを片付け、死後の希望を明確にしておく必要があります。

2つ目の目的は、「自分自身に残された人生のため」です。高齢になって体が自由に動かくなくなり、判断力が低下してしまうと、自分の残りの人生をどう過ごすべきなのか考えるのが難しくなります。体も心も元気なうちに準備をしておくことで、よりよい老後を過ごすことができるようになるはずです。

1-3.なぜ終活という言葉がブームなのか?

では、なぜ近年になって終活という言葉をよく耳にするようになったのでしょうか。その理由は、超高齢化社会と呼ばれる今の時代背景にあります。定年後に迎える老後の生活で、いかに不便を感じることなく、自分らしい暮らしを送ることができるかを考える人が増えたのです。また、心残りのない最期を迎えるために、「お世話になった人たちに感謝を伝えたい」「やり残したことをやってみたい」という理由で終活を始める人も少なくありません。

2.終活をするメリット3つ

終活をしておくことには、以下のようなメリットがあります。

2-1.家族が安心する

前述したように、終活には残された家族のためにおこなうという目的もあります。身の回りのものだけでなく財産もきちんと整理しておけば、相続トラブルの発生を防ぐことにもつながるのです。相続トラブルは、親族間の人間関係を壊してしまうことにもなり得ます。元気なうちからどの財産を誰に相続させるのかを決めておいてもらえば、家族の不安も軽減されるのではないでしょうか。

2-2.自分の希望を伝えられる

延命治療の必要性や希望する葬儀のスタイルなど、人生の最期や死後について、自分の希望を家族に伝えておくことができるのも、終活のメリットでしょう。認知症などを患い、自分自身の希望を伝えられないまま人生を終えるのは悲しいことです。元気なうちに希望を書き出しておけば、自分自身も安心して老後の生活を送ることできるでしょう。

2-3.自分の人生を振り返ることができる

終活をすることで自分の人生を振り返ることができます。自分が今までどんな人生を送ってきたのかを考えることは、残された人生をどう過ごしたいかということにもつながるはずです。思いを伝えたい人はいないか・やり残したことはないかなどを考えるきっかけにもなるでしょう。

3.終活はいつから始めるべきか?

終活を始めるタイミングには人それぞれですが、以下のようなタイミングで取りかかる人が多くなっています。

3-1.定年を迎えたとき

定年を迎えたタイミングで終活に取りかかる人は多いです。会社勤めが終わると急に自由な時間が増えるため、「何か始めたい」と思うのは普通のことでしょう。その「何か」に終活を選ぶ人は珍しくありません。今まで仕事ばかりで自分の人生を振り返る暇がなかった人にとって、終活している時間は貴重なものになるはずです。定年後は今までと違った生活を送ることになるため、「老後に備えて身の回りを整理しておきたい」と思う人も多いでしょう。

3-2.子どもが自立して家を出たとき

子どもが自立して家を出るとき、子ども部屋を片付けるタイミングで終活を始める人もいます。子どもが家を出ると今までと生活が大きく変わるため、人生を見つめ直すきっかけになりやすいのです。同時に、「自分も年をとった」と実感することになるでしょう。子どもの今後の人生を応援する意味でも、迷惑をかけないために身の回りを整理しておこうとする人は少なくありません。

3-3.身近な人が亡くなったとき

配偶者や親しい友人など、身近な人が亡くなったときに、初めて終活を意識する人もいます。身近な人の死は、「自分もいつどうなるか分からない」と意識するきっかけになるのです。早めに準備を始め、いざというときに備えておこうとする人は多いでしょう。

3-4.病気になったとき

病気をきっかけに死を意識することが増え、残された家族のことが心配になって終活を始める人もいます。自分だけでなく、身近な人が大病を患ったときなども同様です。「いつまでも元気ではいられない」という気持ちが大きくなり、準備に取りかかろうとします。

3-5.思い立ったとき

特にきっかけがなくても、思い立ったタイミングで終活を始める人も少なくありません。前述したように、終活を始めるタイミングに決まりはないため、自分が「必要」と感じたときに取りかかるのが一番です。終活には体力や判断力も必要になるのでできるだけ若いうちから始めるのが望ましいでしょう。

4.終活に必要な準備を紹介

終活を始めるにあたって、必要な準備をまとめました。

4-1.終活の目的を明確にする

まずは、何のために終活をしようとしているのか、その目的を明確にしておくべきです。家族のためなのか、残された人生のためなのかによって、何から取りかかるべきかが決まってきます。安全な環境で老後の生活を送りたいなら身の回りの片付けを、相続トラブルの心配があるなら財産の整理を優先的におこなうとよいでしょう。

4-2.エンディングノートを用意する

終活の目的がはっきりしたら、エンディングノートを用意しましょう。「どうやって書いたらよいのか分からない」という人には、エンディングノートとして市販されているノートを使うのがおすすめです。項目がすでに書かれているため、そこに当てはめていけば簡単に作成できます。豊富な種類のエンディングノートが販売されているので書きやすそうなものを選ぶとよいでしょう。

4-3.財産を把握しておく

遺産相続について考える前に、今自分が持っている財産の内容をしっかり把握しておくことも大切です。預貯金の状況はもちろんのこと、不動産や生命保険・有価証券・株・投資信託など、すべての内容をエンディングノートに書き記しておいてください。プラスの財産だけでなく、借入金やローンなどマイナスの財産についても記載しておきましょう。

5.終活の具体的な方法

終活の具体的な方法には以下のようなものがあります。自分が取り組みやすいと感じることから始めてみるとよいでしょう。

5-1.エンディングノートを作成する

終活を進めていく上で、先にエンディングノートを作成しておくと便利です。エンディングノートは公的効力がないので何を書くかは特に決まりがありません。本籍や生年月日・血液型などの基本情報をはじめ、持病や普段飲んでいる薬・葬儀やお墓に関する希望・財産に関することなどを記載しておくとよいでしょう。また、自分が亡くなったときに連絡してほしい人や、葬儀に呼んでほしい人のリストを作成しておくのもおすすめです。

5-2.遺言書を作成する

遺言書を作成することも終活の一つです。エンディングノートと違って法的効力があるため、遺産相続の意思表示などをしっかりとしておきましょう。遺言書は相続トラブルを防ぐ上で重要な役割を果たします。押印や日付・署名がないものなどは無効になる可能性があるので注意してください。また、遺言書の種類は「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3つがあり、それぞれ以下のような特徴があります。

  • 自筆証書遺言:自分で作成する遺言書。手書きでなければならない
  • 公正証書遺言:公証役場にいる公証人が作成・発行・保管する遺言書
  • 秘密証書遺言:自分で作成した遺言書を公証役場で保管してもらう方式

5-3.葬儀やお墓の準備をする

葬儀やお墓についても、どのようなものを希望するかまとめておきましょう。依頼したい葬儀社名や希望する形式があればエンディングノートに記載しておくのがおすすめです。お墓についても、最近は家族の負担を減らすために納骨堂を希望する人が増えています。また、遺影用の写真を用意しておくと家族も安心でしょう。

5-4.身の回りのものを片付ける

終活を始めるにあたって、まずは身の回りのものを整理する人が多いです。遺品整理をする家族の負担を減らすのはもちろん、不要なものを処分してすっきりした家のなかで安全に暮らすことを目的としています。ものが多すぎるとつまずいて転倒したり地震のとき上からものが落ちてきたりする恐れがあるでしょう。そういった危険を防ぐためにも、ものを最小限に減らしておくことをおすすめします。

6.終活のやり方に関するよくある質問

「終活のやり方について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.若いうちから終活を始めるメリットにはどのようなものがありますか?

A.気力と体力がある・判断力が低下していない・セカンドライフのことを余裕を持って考えることができるなどがメリットです。

Q.生前整理の手順を教えてください。

A.家のなかのものをすべて出し、必要なものと不要なものに仕分けします。不要なものは処分し、残すものは使い勝手のよさを考えながら収納していきましょう。

Q.生前整理で出た不用品を一気に処分するにはどうしたらよいですか?

A.不用品回収業者に依頼すればまとめて回収してもらえます。状態のよい不用品の買取サービスをおこなっている業者もあるのでチェックしてみるとよいでしょう。

Q.買取してもらえるのはどのような不用品ですか?

A.使用年数が短く、きれいな状態のものや、動作に不具合がないもの、有名メーカーやブランド品などは買取対象になる可能性があります。

Q.終活に関することは誰に相談できるのでしょうか?

A.近年、終活カウンセラーや終活アドバイザー・終活ライフケアプランナーなどの資格を持つ人が増えてきています。弁護士や税理士への相談が必要かどうかもアドバイスしてもらえるため、相談してみるとよいでしょう。

まとめ

終活のメリットや始める時期・具体的な方法などを詳しくご紹介しました。終活にはさまざまな目的やメリットがあり、自分自身が残りの人生を充実して過ごすためにも必要です。ぜひこの記事を参考にして、終活をいつから、どのようにして始めるべきか考えてみてください。