遺品をリサイクルに出すには? 時間もお金も節約する遺品整理の方法

遺品のリサイクル・買取 遺品整理

遺族にとって、葬儀や手続きなどに並んで大変な作業といえば、遺品整理でしょう。
遺品の中には、捨てるには勿体無いものや、「もしかして売れるのでは?」と思うものも多く含まれており、リサイクルに出したいという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、遺品の数や量が多かったりして、「どうやってリサイクルしたらいいのか分からない?」・「量が多くてどこに売りに出したらよいか分からない」という方もいらっしゃるはずです。

そこで今回は、遺品をリサイクルに出す方法を解説します。
リサイクル可能な遺品やリサイクルに出す方法・遺品整理業者にリサイクルを依頼するメリットなどを詳しくご紹介します。

埼玉県の遺品整理ならリサイクルショップ・埼玉出張買取コールセンター

遺品はリサイクルできる

遺品のリサイクル

まずは、遺品のリサイクルについて、できるものできないものなど、基本的な内容についてご説明します。

遺品のリサイクルは難しい?

故人の家から多く出た不用品は、リサイクルに出したいと思うのが普通でしょう。
遺品は、捨てるには勿体無い・捨てる手続きが面倒といった問題もあるためです。
しかし、何をどうやってリサイクルに出せるのかが分からないため、遺品のリサイクルが難しいと考えている方も多いでしょう。

リサイクルできる遺品は意外に多い

遺品整理で出た遺品の中でリサイクルの対象になる可能性があるものをまとめました。
リサイクルできる遺品について、具体的に例をご紹介します。

貴金属や美術品・骨董品

遺品の中でも特にリサイクルの対象になりやすいのが、貴金属や美術品・骨とう品など金銭的価値の高いものです。
特に、指輪やネックレスなどの宝石や、オメガ・ロレックスなどの高級腕時計、掛け軸や絵画などの美術品は高値が付きやすいことで知られています。
他にも、刀や茶道具など年代物の骨董品があれば査定を依頼してみるとよいでしょう。

家具・家電

家具は新しい物があればリサイクルの対象になりますが、アンティーク家具やデザイナーズ家具・輸入家具などは古いものでも買取してもらえる可能性があります。
家電の場合は発売から5年以内であれば買取対象になる場合が多いため、正常に動作するか・目立つ汚れや傷はないかなど確認してみてください。

食器

ノーブランドだと使用済みの食器はリサイクルの対象になりませんが、ノリタケなどのブランド食器やビンテージ食器・アンティーク食器などは使用済みであっても買取してもらえる可能性があります。
また、九谷焼や有田焼などの食器も海外からの需要が高いので査定を依頼してみるとよいでしょう。

趣味の道具

ゴルフ用品や釣り道具・カメラやバイクなど、故人が趣味の道具として使っていたものもリサイクルを依頼すべきです。
ブランドや状態によっては高価買取も期待できるため、どのくらいの価値があるのか確認してみることをおすすめします。

その他

その他にも、ブランドメーカーのバッグや昔の玩具やゲーム機・ゲームソフト、贈答品、ミシンなども対象になりますので、処分する前に確認することが大事です。

遺品整理を自分で行うのは大変!

遺品整理は、基本的には遺族が行います。
しかし、故人が遺(のこ)したものが多い場合、自力で整理したりリサイクルに出したりといった作業はかなり大変でしょう。
そこで最近では、回収業者や買取業者に依頼して、遺品をリサイクルに出すという方が増えてきています。
賃貸住宅の退去日が迫っている場合や、自力での作業が困難な場合にも、業者に依頼すればスムーズに片付くでしょう。

遺品をリサイクルする方法

遺品をリサイクルする方法

遺品をリサイクルする方法には、以下のようなものがあります。

リサイクルショップに持ち込む

リサイクルショップでの遺品の買取

最も手軽なのが、近所のリサイクルショップに持ち込む方法です。
その場で査定してもらえるので時間をかけずに済むことや、さまざまな種類の遺品をまとめて依頼できるというメリットがあります。

ただし、一般的なリサイクルショップは取り扱っている商品の種類が多く、スタッフの専門知識がそこまで高くないため、買取金額が相場より安くなってしまう可能性が高いでしょう。

遺品の量が少ないときに向いている

リサイクルショップへ自分で遺品を運んだりするのは、なにかと時間や手間がかかるでしょう。
そのため、体積が小さい・重量が軽い・点数が少ない場合なら、リサイクルショップが便利といえます。

急ぎでリサイクルに出したいときに向いている

遺品を急ぎで現金に変えたい場合も、リサイクルショップが向いています。
営業時間内に持ち込めば、基準をクリアしていることが条件になりますが、即日買取してもらえるでしょう。
ただし、宅配買取や出張買取の場合は1週間程度かかる場合があります。

買取額の比較が難しい

遺品の買取額をアップするには、複数の店舗や業者などに査定してもらうのがお勧めです。
しかし、複数のリサイクルショップへ持ち込むのは時間や手間がかかるので、「この額でもいいから売ってしまおう」となってしまうことが多いでしょう。

買取不可の場合は持ち帰ることに……

買取額が付かなかった場合は、せっかく持ち込んだ遺品を持って帰らなければなりません。
一部無料で引き取ってくれるものもありますが、処分にお金がかかる物は引き取ってもらえない事も多いでしょう。リサイクルショップのデメリットとしては、持ち込んだ手間が無駄になってしまうことがあるという事です。

買取業者に依頼する

遺品の買取専門業者

専門の買取業者を利用する方法もあります。
貴金属や家電・美術品というようにジャンルごとにさまざまな買取業者があるため、価値や中古需要について詳しい知識を持っているのが特徴です。
そのため、リサイクルショップに依頼するよりも高値で買取してもらえる可能性があります。
買取方法は業者によって異なりますが、出張買取や宅配買取に対応している業者も多くあります。

遺品をネットなどで売却する

次に、遺品をネットなどで売却する方法をご紹介します。

ネットオークションやフリマサイトの利用

ネットを利用して遺品を出品することが可能です。
遺品の情報を登録したら買い手が現れるのを待ちます。
思わぬ高値で売れることもありますが、買い手が付かずずっと待ち続けなければならないこともあるでしょう。

リサイクルショップで買い取ってもらえなかった遺品を出す

傷や汚れ、店舗の在庫状況によって、リサイクルショップでは遺品を買い取ってもらえなかった場合、ネットに出品することで、第三者に直接買い取ってもらうことができる可能性はあります。

第三者と直接やりとりができる

ネットを利用した出品では、リサイクルショップと異なり購入希望者と直接やりとりできます。
商品の状態の確認・値段の交渉・配送方法の確認を行うのが一般的です。
入金を確認してから送るシステムとなっており、金銭的な面でのやりとりの仕組みは安全といえるでしょう。

傷・汚れの多いものは破格でないと売れない

傷や汚れが多いものは、かなり安めの価格に設定しないとなかなか買い手がつきません。
「傷が多いのでかなり安くしています」などと掲載すると目にとまりやすいでしょう。

買い手がつかないことがある

遺品の状態や、そもそも遺品の種類によっては、安価でも売れないことがあります。
ネットオークションでは、約1週間の掲載期限があるため、売れ残ってしまった場合は再度出品登録を行わないといけません。

遺品を寄付する

遺品を寄付する

次に、遺品を寄付する方法をご紹介します。

捨てるのは勿体無い遺品の処分に

売るまでもないけれど捨てるのはもったいないというものは、慈善事業などに寄付に出すとよいでしょう。海外や被災地などに送られます。
洋服・かばん・日用品など、事業によって募集しているものは様々です。

汚れたものは寄付できない

いくら寄付とはいえ、汚れたものや状態が悪いものを送っても迷惑になるだけです。
そのため、衣類などは必ず洗濯してから寄付しましょう。
当然、穴が開いているものや破れて着られないもの、下着なども送れません。

種類をまとめる必要がある

寄付事業へ配送する場合、さまざまな種類の不要品をバラバラに入れられないことがあります。
届いた先での仕分け作業が大変なためです。
たとえば、セーターならセーターだけ・TシャツならTシャツだけでひと箱になるように梱包しなければならないこともあります。
そのため、段ボール箱が一つ埋まるほどの数がない場合は、寄付できないことがあります。

送料は自己負担

寄付する際の送料は自己負担となります。
箱が複数に分かれる場合は、意外に高額になることもあるので事前にチェックしておきましょう。

遺品整理業者に依頼する

近年は遺品整理自体を遺品整理業者に依頼する人が増えています。
需要の高まりから遺品整理業者の数も全国的に増え、そのほとんどが遺品の引き取り処分だけでなく買取にも対応しているのが現状です。
遺品のリサイクルを遺品整理業者に依頼するメリットについては次項で詳しくご紹介しているので参考にしてください。

遺品整理業者にリサイクルを依頼する

遺品整理業者にリサイクルを依頼する

次に、遺品のリサイクルを、遺品整理業者に依頼する方法をご紹介します。

自分で持ち運べないとき・一気にリサイクルに出したいときにおすすめ

遺品整理業者に依頼すると、遺品を一度にまとめてリサイクルに出すことができます。
自宅で査定や回収を行うので、車がなく遺品を自分で運搬できない方や、運搬する時間がない方にも向いているでしょう。

遺品整理業者を利用するメリットとは?

遺品のリサイクルを、整理業者に依頼するメリットをご紹介します。

スピーディで時間があまりかからない

プロによる作業で、遺品整理がすぐに終わります。
住居の退去日や家賃の更新日など、片付けの期限が迫っている場合には向いているでしょう。
大変量が多い場合でも、スタッフやトラックの数を増やすなどして、一日で終わらせることも可能です。

買取も一緒に行ってもらえる?

遺品をリサイクルに出すとともに、買取額が付くものは買い取ってもらえる業者もあります。
これは売れる・これは売れない、などの判断を自分でする必要がないので大変効率的でしょう。

供養まで依頼できることも

遺品回収業では回収したものの供養を行ってくれるところもあります。
故人の大切な遺品をリサイクルする際も安心です。

遺品整理業者の料金とは?

遺品整理費用の相場は以下のとおりです。

  • 1DKくらい:3万~10万円
  • 1LDK-2DKくらい:8万~20万円
  • 2LDK-3DKくらい:15万~30万円

遺品整理にかかる料金は、部屋の広さによって大きく異なります。
また、金額に開きがあるのは、ものの量・スタッフの人数などによるものです。
最初は安い料金を提示していても、作業後に追加料金として高額の請求になってしまうこともあります。
そのため、事前にしっかり見積もりをしてもらう事が重要です。

業者選びのポイント

遺品整理業者選びのポイントをご紹介します。

  • (回収だけでなく)遺品整理業務を行っている
  • 地域に対応している
  • 見積書をもらえる
  • 料金が分かりやすい
  • 無料で相談・見積もりをしてくれる

遺品のリサイクルについてよくある質問

遺品のリサイクルについてよくある質問

遺品リサイクルについてよくある質問にお答えします。

Q.遺品整理費用を安く抑えるには?

A.複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。より安いところを見つけられるでしょう。ただし、金額だけで選ばないでください。必要な作業内容が網羅されているかや、オプション料金(階段や吊(つ)りおろし作業の有無・日付指定・トラックの大きさなど)についても、必ずチェックしましょう。

Q.売れない遺品の処分はどうしたらいいですか?

A.自治体のゴミ回収(粗大ゴミ)に出すことで、自治体によってリサイクルされたり、使える資源別に分別されたりします。

Q.相続の関係で、遺品は売ってはいけないと聞きました

A.故人に多額の負債があるなどの理由で相続放棄をする場合は、遺品に手を出すことはできません。遺品をもらったり売ってお金をもらったりすると、自動的に相続することになってしまうので注意しましょう。

Q.思い入れがあって遺品を処分できません

A.故人との思い出が詰まった遺品は、処分しにくいものも多いでしょう。その場合、遺品一つ一つとじっくり向き合うのがおすすめです。そのためには、処分しやすい他の遺品のリサイクルを業者に依頼して、スピーディに片付けてもらうとよいでしょう。あいた時間で、しっかり遺品に向き合うことができます。

Q.悪質な業者にひっかからないポイントは?

A.以下のような業者は避けましょう。

  • 地域を巡回している無料廃品回収車(違法で営業していることが多い)
  • 料金やサービス内容の説明が口頭のみ(書面やデータをくれない)
  • 依頼していないのに、訪問・営業してくる
  • 資格・営業所などバックグラウンドが不明確

まとめ

遺品のリサイクル

遺品リサイクルについてご説明しました。遺品をリサイクルするためには、さまざまな方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。料金面だけでなく、自分のライフスタイルや、時間・体力の余裕度合いを考え、最適な方法を選びましょう。具体的なリサイクルの方法は、今回ご紹介した記事を思い出してみてください。

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