オイルヒーターは部屋全体をじんわり暖めることができ、火を使わない安全な暖房器具として普及しています。しかし、故障したり、古くなったりしたときの処分方法が分からなくて、そのままになっている家庭もあることでしょう。
ここでは、具体的な処分方法を紹介しています。
この記事を読むことで、オイルヒーターの主な処分方法や手入れのポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.オイルヒーターの処分方法7種
オイルヒーターを処分するときは、いくつか方法があります。それぞれの方法についてご紹介していきましょう。
1-1.自治体の粗大ごみで処分
自治体によっては、オイルヒーターは粗大ごみとして引き取ってくれる場合があります。お住まいの自治体ホームページなどで確認してみてください。粗大ごみの出し方は自治体によって違います。最も多い例を紹介しましょう。
- 粗大ごみ受付に連絡をする。その方法は直接役所に行く・電話をかける・インターネットで申し込むなど
- 粗大ごみシールを購入する。購入先は、指定店舗・コンビニエンスストア・郵便局など
- 粗大ごみシールをオイルヒーターに貼り付ける
- 指定日に所定の場所にオイルヒーターを出しておく
処分に必要な料金は300~1,000円程度で、粗大ごみシール購入代金になります。引取処分は申し込み後1~3週間程度かかることがあるので、引っ越しのタイミングでオイルヒーターを処分する場合は、早めの申し込みが必要でしょう。
1-2.メーカーの回収システム
不要になったオイルヒーターを回収しているメーカーがあります。回収システムがあるかどうかは直接メーカーに問い合わせしてください。ちなみに、デロンギは再資源化システムがあります。不要になったデロンギのオイルヒーターやエスプレッソマシンなどは、自分で梱包してサービスセンターに送ることで、処分が可能です。再資源化そのものは無料ですが、梱包や送料は自己負担ですので注意してください。
1-3.不用品業者に回収してもらう
自治体の粗大ごみは回収日が決められていますし、メーカー回収では梱包や送料が自己負担となり、回収をしていないメーカーもあります。そこで、おすすめしたいのが不用品回収業者です。不用品回収業者の場合は、料金はかかってしまいますが、自宅まで回収に来てくれます。梱包の必要もない場合がほとんどで手間をかけずに処分することができるでしょう。また、不用品回収業者に依頼する際にはいくつか注意があるので、下記を参考にしてください。
1-3-1.優良な不用品回収業者を探す
不用品回収業者に依頼した際は、トラブルに巻き込まれないことが大切です。これまでどのようなトラブルがあったのかを紹介します。
- 無料と書いてあったのに
オイルヒーター回収無料と表記のある業者に依頼をしたけれど、後で高額請求があったケース。
- 処分されずに捨てられていた
自宅に現れた不用品回収業者に依頼したけれど、道端に不法投棄されていた。不法投棄は持ち主の責任なので、結果的に再び自宅に持ち帰る羽目になったケース。
このようなトラブルに遭わないために、いくつか確認をすることが必要です。
1-3-2.会社の評判や経歴を確認する
不用品回収業者を見つけたとき、ホームページや口コミなどを確認してみましょう。長年経営している、良い口コミがあり信頼ができるかを自分の目で確かめてください。
- 安い料金には注意しましょう
悪徳業者は、安い見積もりで宣伝しています。客寄せのために、ホームページや問い合わせでは、料金がとても安いことを強調しているのです。しかし、実際回収後に追加料金を請求してくることがあります。依頼の前に、追加料金などがないかをしっかりと確認が必要でしょう。
- 信用できる一括査定サイトの利用
自宅の近くに不用品回収業者がいない、どうやって探せばよいか分からない方は、不用品回収業者の一括見積・比較サイトを利用するといいでしょう。ここでは、無料査定をしてくれますし、他社との比較もできます。また、オイルヒーターだけではなく、他の不用品回収も可能な場合が多いので、家中の不用品の片付けをしたいときにはとても便利です。
1-4.下取りに出す
下取りは新しいオイルヒーターを購入する際に利用できます。古いオイルヒーターを引き取ってもらえますし、たいてい料金はかかりません。ただ、今回は新規購入の計画がないという場合、販売店に引き取りだけをしてもらえるかも聞いてみると良いでしょう。その際には料金がかかる可能性もありますが、回収してくれる場合があります。
1-5.ネットオークションやフリーマーケットサイトで売却
処分したいオイルヒーターが比較的新しい・人気メーカーのもの・状態が良いものであれば、ネットオークションやフリーマーケットサイトで売れる可能性があります。梱包や配送の手間がかかりますが、処分してもらうだけの不用品回収と大きく違う点でしょう。必ず売れると保証はありませんが、他のネットオークションの商品を確認して、オイルヒーターの需要がある、似たような商品が売却されているのなら、この方法を選ぶのもアリです。高価なオイルヒーターほど売れる可能性が高いでしょう。
1-6.買取専門業者に依頼する
オイルヒーターなどを中心に買取を行っている業者が存在しています。不用品回収業者との違いは、オイルヒーターそのものをリユース品として扱ってくれる点です。どんなオイルヒーターが買い取ってもらえるかを見てみましょう。
- デロンギなど人気オイルヒーターは高い需要がある
- 比較的新しい製品
- 故障などがなく、きれいな状態
オイルヒーターといえばデロンギが有名ですが、ベルソスやユーレックスも人気があり、買い取ってもらえる可能性が高めです。また、5年以上経っているかどうかがオイルヒーターの買取基準となるため、古いモデルは査定が難しくなるでしょう。
1-7.ネット掲示板を利用する
ネット掲示板などでは、無料で不用品を譲ることができます。直接のやり取りですし、無料取引になりますので、トラブルは少ないでしょう。対象は地元であり、配送の手間などは交渉しだいになりますが、欲しい人に譲渡できる処分方法になります。ネット掲示板を利用する際には、少しでも印象を良くするため、きれいにすることは当然です。もし故障している場合は、たとえ無料であっても譲渡に出さないほうがいいでしょう。譲渡先とトラブルになってしまう可能性があるからです。まだ使ってそれほど期間が経っていない・壊れていないのであれば、処分方法として選択肢の中に入れるといいでしょう。
2.オイルヒーターの仕組み
オイルヒーターの仕組みは、電熱器を利用して、管を通る難燃性オイルをあたためてフィン(放熱板)で熱を発する構造です。冷たい空気の部屋で放熱板があたためられると、温度差によって空気の対流が生まれます。その過程で、冷たい空気がじんわり暖まるというわけです。放熱板から輻射熱が生まれることも心地良いあたたかさを感じられる理由の1つといえるでしょう。