炊飯器は、食事作りに必要不可欠な存在です。
温かいごはんを食べると、日本人なら疲れも癒(い)やされます。
炊飯器などの家電製品全般に共通するのは、劣化や寿命が訪れるということです。
電化製品は長く使ううちに、故障やトラブルが起こるのは仕方がありません。
迷うのは、買い替え時期についてでしょう。
突然使えなくなり、慌ててしまったという方もいます。
不具合が続くようなら、買い替えるタイミングだと考えておくべきです。
また、買い替えと同時に、古い炊飯器の処分という問題も出てきます。
処分の仕方も覚えておけば安心です。
今回は、炊飯器の買い替えや処分についてご紹介します。
この記事を読むことで、炊飯器の買い替え時期がよく分かります。
寿命や故障のサインなども見逃すことがなくなるでしょう。
古い炊飯器の処分方法もいくつかあります。
炊飯器の買い替えについて
炊飯器を買い替える目安は、寿命や故障などのサインに気づいたときです。
どのような不具合が起こるのか、修理対応は可能なのかなども見ていきましょう。
炊飯器について
炊飯器は、お米を炊くという単純な機能だけではなく、さまざまな種類の穀物に対応できるよう進化し、高機能な家電製品となりました。
以前より、高額なものも流通しており、食感・味わい・炊き上がりにも変化が出てきています。
しかし、家電製品であるため、寿命は必ずやってくるものです。
使う頻度も多く高温で稼働するため、電化製品の中でも劣化が早い方の部類でしょう。
寿命・故障について
炊飯器のトラブルで多いのは、内釜の劣化です。
摩耗により、コーティングが剝がれてしまいます。
内釜のコーティングは、温度センサーの異常につながる恐れもあるため、放置せずに買い替えを考えたほうがいいでしょう。
部品の故障や劣化により、炊き上がりにムラが出てきます。
加熱不足など、おいしいごはんにならないと感じるようなら、買い替え時期を迎えている証拠です。
古くなった炊飯器は、臭いにも変化が現れます。
独特の臭気で、炊き上がったごはんをおいしく食べることができません。
内釜の洗浄で解消しない場合は、買い替えを考えてください。
買い替えのタイミングは?
前述した異常やトラブルが続発するようになったら、買い替えのタイミングを迎えていると捉(とら)えましょう。
掃除やメンテナンスで解決しない場合も多いものです。
IH方式を採用している炊飯器では、電気系統のトラブルにより、温度センサーが異常と感知し、炊飯ができなくなってしまうことがあります。
多くは、内釜のコーティングが剝がれたことが原因です。
内釜の劣化は炊飯器の寿命と考え、買い替えを検討しましょう。
炊飯器の寿命は、購入から4〜6年が目安とされていますので覚えておいてください。
修理はできるのか?
炊飯器は、故障内容にもよりますが、修理可能なものもあります。
内釜のコーティングが剝がれた場合は、内釜の交換となるでしょう。
しかし、内釜は大変高額な交換費用がかかります。
機種によっては数万円かかる場合もあるため、無理に交換を考えず、買い替えたほうがお得です。
炊飯器の処分について
炊飯器の買い替えと同時に、古い炊飯ジャーの処分方法も考えておきましょう。
いくつかの処分ルートがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあることも覚えておかなければなりません。
小型家電リサイクル法について
「家電リサイクル法」は、テレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯機の4品目をリサイクル回収する目的で定められた法律で、炊飯器は該当しません。
しかし、「小型家電リサイクル法」の対象品目となっており、リサイクルが推奨される製品です。
自治体ごとに小型家電としてリサイクル回収するかどうかを定めており、該当しない場合は、粗大ゴミや燃えないゴミとして回収しています。
いずれも、お住まいの地域の自治体に確認することが大切です。
処分方法
自治体による回収
前述したとおり、炊飯器は自治体ごとに、「粗大ごみ」とするか、「燃えないごみ(不燃ごみ)」とするか、「小型家電としてリサイクル回収」するかは異なります。
「燃えないゴミ」や「リサイクル小型家電」となる場合は、費用負担は発生しません。
燃えないゴミの場合は、ゴミ袋の代金だけです。
自治体の粗大ゴミは安く処分ができるのがメリットですが、申し込みや費用支払い手続きなどの手間がかかります。
捨てることができる日が限られており、すぐに処分できないのがデメリットです。
販売店・メーカーによる引き取り
買い替えで古い炊飯器を処分するなら、販売店やメーカーによる引き取りを利用する方法もあります。
メーカーによる引き取りは、販売店を介して行う形式です。
炊飯ジャーの直接引き取りをしているメーカーは少ないでしょう。
販売店でも、独自のサービスとして引き取りを実施しているため、手数料などが発生する場合が多いです。
数千円かかる場合もあるため、利用前に確認しておきましょう。
新しい炊飯ジャーを購入する場合、古い炊飯器の下取りサービスを利用できる場合もあります。
リサイクルショップ
炊飯器を処分するのも費用がかかります。
まだ使える炊飯器なら、リセールする方法も含めて考えておきましょう。
リサイクルショップでは、高年式で人気メーカーの炊飯器なら、買い取り可能という場合もあります。
傷・汚れ・臭い以外にも、動作に問題がないかなど細かくチェックされるのです。
査定時に買い取り不可と判断されることもあります。
メリットは、売れた場合はわずかでもお金になることです。
しかし、査定は持ち込みとなり、買い取り不可の場合は持ち帰らなければなりません。
炊飯器を持ち歩くのは面倒という方には向かないでしょう。
回収業者
さまざまな不用品の回収を行うのが、回収業者です。
回収業者を利用するメリットは、出張回収などの便利な方法を利用すれば、炊飯器を持ち歩く手間や労力を削減できることでしょう。
ただ、炊飯器1点だけなど、量が少ないと取りに来てくれない場合があまります。
他にも捨てたいものがあるという場合は、炊飯器と合わせて処分を依頼するのが良いでしょう。
1回で家の中の不用品をすっきり処分できるのが、回収業者のメリットです。
ただし、費用はそれなりにかかります。
回収費用は業者ごとに設定が異なるため、見積もりなどを利用して見比べるようにしてください。