エアコンの寿命と買い替え時期は?自分で取り外す時の注意点・外し方

エアコンの寿命と買い替え時期 エアコンの買取

決して安いと言えないエアコンは、買い替え時期を早目に見極めておく必要があります
真夏の一番暑い時期に故障してしまうと、エアコン業者の繁忙期にあたります。
修理を頼んでも、新しいいエアコンを購入しても、取り付け工事や修理までに2週間以上待たなくてはならない場合も出てきます。それまでは地獄のような日々を送らなければならなくなります。

エアコンの平均寿命や選び方のポイントを理解しておいて、エアコンの急な故障にもあわてずに対処できるように準備しておくことが大切です。

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エアコンの平均寿命

エアコンの平均寿命

エアコンは製品によって寿命が異なる

残念ながら、エアコンの平均寿命についてはっきりとお伝えすることはできません。
エアコンに限らず、家電製品はさまざまなタイプのものが出回っていますから寿命も異なるのです。
現に、「数年で使えなくなった」と言う人もいれば、「もう20年以上も問題なく使っている」と答える人もいるでしょう。
しかし、それではエアコンの買い替え時期を予測することができません。
そこで、エアコンの寿命に関するポイントをご紹介したいと思います。

エアコンの寿命の目安は10年

現在販売されているエアコンの本体には、「設計上の標準使用期間10年」と書かれているのをご存じでしょうか?
経年劣化による事故を防ぐために、法律によって注意喚起するようになりました。
また、内閣府が行った消費動向調査によるとエアコンの平均使用年数は10~12年であると報告されています。
そして、エアコンを修理するために必要な部品の最低保有期間は9年です。
部品がないと修理ができません。
この補修用性能部品の保有期間も、家電製品の寿命を考える際には重要なポイントとなります。
このような点から総合すると、エアコンの寿命は10年前後と考えられるでしょう。

使用状況などによっても寿命は変わってくる

とはいえ、どのようにエアコンを使っているかによっても寿命は大きく左右されるということも忘れてはなりません。
使用頻度やお手入れの状況などは、家庭によって差があります。
他にも、設置環境によっては結露しやすいなど、エアコンに悪影響を与えている場合もあるでしょう。
引っ越しなどで移設をしているケースも、寿命が短くなる可能性が高まります。
寿命を少しでも伸ばすためには、エアコンの内部にカビなどの汚れが付着しないようにお手入れをしっかりとしておくとよいでしょう。そして、動作に問題がないかエアコンの状態を常にチェックすることをおすすめします。

エアコンの寿命が近づくと起きる不具合

エアコンの寿命

エアコンの寿命が近くなってくると、どのような不調が起きやすいのか知っておきましょう。
次のような不具合が出始めたら、そろそろ買い替え時期かもしれません。

冷房や暖房などの効果がなくなってくる

以前に比べて冷房や暖房の利きがよくない、と感じることがあります。
空調が効かないエアコンは役に立ちません。
冷房にしても、送風になったり暖かい風が出てきたりすることもあります。

ガスがどこからか漏れて減ってしまっている可能性が高いです。
その箇所が簡単に見つかれば、そこを修復してガスを補充すれば直る可能性はあります。
ただ、古くなったエアコンの場合はいろいろな原因が考えられ、修理しても一時的に改善されるだけで、また他の場所などが故障してしまう場合も多いです。

7年以上使ったエアコンでこのような状態になってしまった時には、経済的にも新しく買ったほうが得策であることが多いようです。

操作ができないことがある

エアコンの寿命が近づくと、操作ボタンを押してもきちんと作動しないことがあります。
羽が動かなくて風向きの調整ができなくなる、電源が入りにくくなるといった不具合が生じるようになったら要注意です。
放っておくと、ある日突然まったく動かなくなる可能性があります。

ただ、リモコン電池の消耗やリモコンの方の故障も考えられますので、そちらの確認も必要です。

ブレーカーが落ちる

エアコンを作動すると、ブレーカーが落ちるようなときも注意してください。
このような場合、エアコンの内部でショートや漏電が発生している可能性があります。
高額な修理を行うよりも、買い替えた方が良いでしょう。

エアコン選びのポイント

エアコン選びのポイント

能力のすぐれたエアコンを選ぶときに重要となるのが、容量です。
設置する部屋に適した容量のエアコンを選ばないと、故障しやすくなって寿命が短くなります。
次の点に注意して、適切なエアコンを選びましょう。

畳数の目安

一番簡単に容量を調べられるのが、畳数です。
エアコンにはそれぞれ、畳数の目安が書かれています。
冷房時の目安が「8~12畳」と書かれている場合、最小値である8畳は木造住宅のこと。そして、最大値である12畳が鉄筋住宅のケースを示しています。
エアコンを設置する部屋の畳数だけでなく、木造住宅か鉄筋住宅かも大切なポイントです。

部屋の位置

エアコンを選ぶときには、部屋の位置にも注目してください。
どのような位置に部屋があるかによって、室温が変わってくるからです。
南向きの部屋は直射日光が入り込むので室温が上昇しやすく、北向きの部屋の室温はゆるやかに上昇する傾向があります。
火を使うキッチンも室温が高くなるでしょう。
このように室温が高くなりやすい部屋に設置するエアコンは、目安となる畳数よりもひとつ上の容量を選ぶのがおススメです。

定格能力kw

エアコンのカタログなどには、「定格能力kw」という記載があります。この定格能力kwが大きいエアコンほど、パワーが強いという意味です。
そして、カッコ書きで書かれている「幅」があるほど、きめ細かく調整した運転が可能となります。

壁掛け型エアコンは自分でも取り外すことができる?

エアコンの取り外しは自分でできる?

埋め込み型のエアコンを取り替えるのは専門の業者に頼む必要がありますが、一般的に使われている壁掛け用エアコンの取り外しはそんなに難しくありません。
しかし、誰にでも簡単に行えるというわけでもなく、やり方によっては危険も伴います。
ご自分で取り外す際には、正確なやり方をしっかり覚えて、自己責任で行って下さい。

室内機と室外機の場所

エアコンの室内機と室外機がどのような場所に設置されているのか確認しましょう。
場所によっては素人では取り外しや搬出が困難な場合もあります。
重いエアコンを取り外した後にどのように搬出することになるのかも、事前に考えておくことが必要です。
また、配管がどのようになっているのかも確認しておいてください。
配管が見当たらない場合、室内機の裏に隠れています。

エアコンの取り外しに必要な道具類

工具が揃っているか確認をしてください。
特に欠かせないのが、バルブの開閉に使用する六角レンチです。
他にも、ドライバー(プラス・マイナス)・ニッパー・モンキースパナ・ペンチがあると作業がはかどるでしょう。
また、カッターナイフやガムテープ・ビニールテープなどがあると役に立ちます。
厚手の軍手も忘れずに用意しておいてください。
重いエアコンを持つために、滑り止め加工がされている軍手をはめると作業がしやすいでしょう。
それから忘れてはならないのが、エアコンの配管パイプを通す穴をふさぐためのキャップです。
エアコンキャップが手元にない場合でも、ホームセンターに売っているので予め用意をしておいてください。
エアコン配管用のパテを使ってもよいでしょう。

危険と感じる場合にはすぐに中止を

基本的な工具を扱えて、取り外したエアコンを支える力があれば自分でエアコンを取り外すことは可能といえます。
しかし、安全にはくれぐれも注意をしてください。
設置されている環境をよく調べて、無理のない体勢で作業が行えるか判断することも大切です。
足場も含めて、重いエアコンをしっかりと安定して支えられるかなど確認しましょう。
自分では無理だと感じたり、少しでも危険だと思ったりしたら、作業の途中でもすぐに中止をして専門業者に頼むことをおすすめします。

壁掛け型エアコン(ルームエアコン)の取り外し方

壁掛け型エアコンの取り外し方

それでは、壁掛け用エアコンを自分で取り外すときの簡単な流れをご紹介します。
しかし、あくまでも参考としてお読みください。
実際の作業は、自己責任で行うようお願いいたします。
作業に取り掛かる前に目を通してみて、難しいようであれば専門の業者に依頼しましょう。

室外機の側面カバーを外してバルブキャップを取り外す

最初に室外機側面の配管カバーを外します。
このとき、電源コードに触れないように気をつけてください。
また、まれに配管カバーのない機種もあります。
カバーを外すと、バルブキャップ(六角ナット)が見つかるはずです。
この六角ナットをモンキースパナなどを使って取り外します。
送り側と受け側の2か所あるので、両方取り外してください。
バルブキャップを外すと、その中は六角レンチを入れられるようになっているのが確認できます。
そこにピッタリなサイズの六角レンチがあるかこの時点でチェックしておいてください。
バルブはまだ閉めません。

ポンプダウンを行う

エアコンの室内機と配管パイプの中には、フロンガスが溜まっています。
それを室外機へ送る作業を、ポンプダウンと言います。
このポンプダウンを怠ると大気中にフロンガスが放出されてしまうため、確実に行いましょう。
まず、設定温度を最低にして冷房運転をします。
気温の低い時期には室外機が作動しない場合もありますので、その際には強制冷房運転をしてください。
強制冷房運転のやり方については、エアコンの取扱説明書を参照してください。
5分程度きちんと冷房運転が行われていることが確認できたら、そのまま作業を続けます。
先ほどキャップを外したバルブのうち、細い冷媒管のバルブを右に回して閉めてください。
その後2~3分あけてから、太い冷媒管のバルブも閉めて、エアコンの運転を停止します。
これでフロンガスは室外機に溜められているはずです。
室内機も室外機も作動していないことを確認してから、コンセントを抜きます。

バルブにキャップをして配管を外す

先ほど外したキャップをバルブに取り付けます。
そして、細い冷媒管から順に2つとも外していきます。
少しずつゆるめた時に、「プシュッ」という音程度で止まったらポンプダウンの成功です。
音が長く続いてガスが出続けているようであれば、ポンプダウンに失敗しているので直ぐに閉めます。やり直すか、場合によっては諦めるしかないでしょう。
ガスが出続けなかった場合は成功ですので、ナットをゆるめて冷媒管を外していきます。
冷媒管を外し終えたら、バルブキャップを閉めてテープを巻き、外した部分に異物が入らないようにしましょう。
同様に、冷媒管にもテープを巻いておきます。

電源コードを外す

配線カバーを開けて、配線を外します。
電源コードは切断して構いません。
しかし、くれぐれも感電には注意してください。
コンセントが確実に抜けているか、切断前に再度確認をしましょう。
コードの付け根から5~10cmほどの長さを残して切断します。

室外機と室内機の取り外し

室外機が固定されている場合は、最初に取り外します。
室外機の裏側には衝撃に弱い部分もありますから、取り扱いには注意が必要です。
また、怪我にも気をつけてください。
それから、冷媒管やドレン管、ケーブルを外していきます。
巻いてあるテープをはがして、バラしていきましょう。

次に室内機ですが、壁掛け用エアコンの場合は金具を使って壁に取り付けています。
室内機を持ち上げるようにすると外れやすいでしょう。
室内機の中には結構な量の水が溜まっていることが多いので、床など周りを水浸しにしないようにカバーをしておくことをおすすめします。
最後にエアコンを固定していた背板も外し、配管の穴をエアコンキャップなどで塞いだら終了です。

取り外したエアコンの処分方法

エアコンの処分方法

エアコンを取り外した後にどのように処分するかも問題です。
次のような点に気をつけながら事前に処分方法を決めておくとよいでしょう。

自治体の粗大ゴミとして回収できない

エアコンは家電リサイクル法の対象となります。
つまり、消費者が費用を負担して処分しなければならないということです。
そのため、自治体の粗大ゴミ回収に出すことはできません。
必要な額のリサイクル券を購入して、自治体指定の場所へ持ち込むか、指定の回収業者に依頼します。
詳しくは地域の自治体へ確認してください。

家電小売店に処分を依頼する

不要になったエアコンを購入した、あるいは新しいエアコンを購入する小売店に依頼することもできます。
エアコンを販売した小売店には古いエアコンを引き取る義務もあるのです。
家電リサイクル料金と収集運搬費用は消費者が負担しなければなりません。

リサイクルショップ・不用品回収業者に依頼する

処分を急ぐのであれば、出張ですぐに引き取りにもきてくれる不用品回収業者を利用する方法もあります。
エアコンの場合は、古いエアコンや壊れたエアコンでも無料で回収してくれる業者も多いです。

年式の新しいエアコンの場合は、買い取りをしてくれる可能性が高くなるでしょう。
ただし、その場合は取り外しからお願いしないと駄目な場合が多いです(動作確認ができなくなってしまうので)。
素人が取り外したエアコンを買い取りしてくれる所は少ないです。

まとめ

エアコンの買い替え時期を考えるために知っておきたいポイントをまとめておきます。

  • 標準使用期間は10年
  • 内閣府が行った消費動向調査によるとエアコンの平均使用年数は10~12年
  • エアコンを修理するために必要な部品の最低保有期間は9年
  • エアコンの寿命は10年前後と考えられる
  • 寿命を少しでも伸ばすためには、エアコンの内部にカビなどの汚れが付着しないようにお手入れをしっかりとしておくとよい
  • 動作に問題がないかエアコンの状態を常にチェックする
  • 冷房や暖房などの効果がなくなってきたら修理するよりも買い替えたほうがよい
  • 不具合を放っておくと、ある日突然まったく動かなくなる可能性がある
  • ブレーカーが落ちる場合はエアコンの内部でショートや漏電が発生している可能性がある

このような点に注意して少しでも長くエアコンが使えるようにケアをするとともに、買い替え時期の見当をつけるようにしましょう。

また、家庭用の壁掛け用エアコンは自分で取り外すこともできるうえ、処分方法もいくつか選択肢があります。
もう一度、エアコンの取り外しと処分方法の注意点をおさらいしておきましょう。

  • 壁掛け用エアコンであれば自分で取り外すことも可能
  • エアコンを取り外す際は安全性を確認する
  • 無理だと感じたらすぐに中止をして専門業者に依頼する
  • ポンプダウン作業は忘れずに行う
  • 感電に注意(電気コードを切断する前にコンセントを確認)
  • エアコンは粗大ゴミとして捨てることはできない
  • リサイクルショップや回収業者は早くて費用も安めの場合が多い

自分で取り外しを行えば、費用を抑えることができますが、無理は禁物。
無理だと思ったら、すぐに作業を中止して業者に依頼しましょう。
回収業者の多くは、取り外しにも対応してくれるはずです。

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