大きな家具の移動が必要になった時、どのように移動させていますか?自分では無理だから業者に依頼するという方も多いでしょう。今回は、大型家具の運び方のコツを紹介したいと思います。これで、腰を痛めることなく大きな家具の移動ができるでしょう!
1.大型家具の運び方のコツ
引っ越しを自分で行う場合や、模様替えなどの際は大型家具を動かさなければなりません。ソファやベッド、タンスに食器棚と家具によって形も重さもさまざまです。どんなところに気をつけて、どんなコツを実行すればうまく運ぶことができるのでしょうか?
1-1.よくある問題
業者が作業を行えば、迅速かつ確実に家具の移動が完了します。しかし、素人が行えばそう簡単にはいきません。というのも、大型家具の運び出しと運び入れが難しくコツが必要だからです。
- 扉がかわせない
- 角が曲がれない
- 壁を傷つける
- 玄関でつっかえる
このようなトラブルに遭遇した経験ありませんか?「もう二度と自分で引っ越しなんてするものか!」と思われた人も少なくないでしょう。しかし、コツをつかめば大型家具でもすんなりと運び入れることが可能です。
1-2.運ぶ前の準備が大切
滞りなく作業が進むようにするには、何よりも下準備が大切です。まずは、「メジャー」「ダンボール」「毛布」の3つを準備しておきましょう。それぞれ下記の通り使用します。
- メジャー・・・家具の大きさを把握し、搬入場所を事前に確認しておくためです。ここで大きさを確認しておけば、玄関でつっかえることもありません。ドアから出せなければ窓から事前に手順が決められます。
- ダンボール・・・家具本体や壁などを傷つけないため、養生に使用しましょう。角などのぶつけやすい場所にダンボールを貼り付けておくことで、たとえぶつかっても被害は最小限におさえることができます。家具の下に挟むことで、滑らせて運ぶことも可能です。
- 毛布・・・大きい家具を運ぶ時には必須。ダンボールと同様に、家具の下に挟み毛布ごと引っ張るとスルスルと移動させることができます。フローリングなどの床材を傷つけないためにも必ず用意しておきましょう。
1-3.運ぶための経路を確認
大型家具を運び出す時、どこから出すかを確認しておきましょう。
- 玄関・・・高さや幅など
- 扉・・・高さや幅、ドアノブの大きさや開閉具合など
- 窓・・・高さや幅、開閉具合など
- 廊下・・・高さや幅、角など
「大丈夫だろう」といった曖昧な状態で運び出した場合、失敗する可能性が大いにあります。扉といっても180度しっかりと開くわけではありません。たとえ開いたとしてもドアノブが邪魔になって通らないという可能性も考えられます。そんな細かい部分も確認した上で、確実に運び出し運び入れることができる経路を決めておきましょう。
1-4.玄関や扉などの難所
「家具の方が玄関の幅よりも大きい」「家具の方が玄関の高さより高い」などよくあることでしょう。そんなときには家具を傾けて通ることになります。となると、水平垂直ではないので一方に重さが集中するタイミングもあるでしょう。床や扉を傷つけないよう、ダンボールや毛布を挟んで滑らすように通り抜けることがポイントです。そうすることで、力もあまり必要なくかわすことが可能でしょう。
1-5.階段を使うときのコツ
家具の移動で一番難しいのが「階段」ではないでしょうか。階段の形状に合わせたテクニックが必要です。
- 直線のみの階段・・・階段の高さより低ければ通れます。水平もしくは傾けた状態で通りましょう。
- 踊り場がある階段・・・この場合、途中で方向転換をする必要があります。踊り場の天井高と家具の高さ、手すりも考えた階段幅に注意しましょう。踊り場で家具を一度垂直にし水平に移動させ、また傾けて階段を上がります。
- 螺旋(らせん)階段・・・階段の幅が家具より広くなければ運びません。幅があれば、直線階段と同様に運ぶことが可能です。
1-6.窓から1階に下ろす場合
階段を使って運べない場合、窓から釣り上げて搬入または搬出する必要があります。ほどけないロープの結び方をマスターする必要がありますし、窓枠を養生する必要もあるでしょう。さらに、複数の人手が必要になります。
2.腰を痛めないために大切なこと
大型家具を運ぶ時、腰を痛めてしまう人がいます。もともと痛めている人は悪化させる可能性もあり、安易に運ぶのはおすすめしません。そこで、引っ越し業者も使っている、腰に負担をかけない家具の運び方をお教えしましょう。
2-1.てこの原理を使う
家具を運ぶ際に、できるだけ体に密着した状態で運びましょう。てこの原理と同様に、体から荷物が離れれば離れるほど腰に負担がかかります。家具だけに限らず、重たいものを持つ時には体に近い場所で持つことを心がけましょう。
2-2.姿勢に気をつける
前かがみになっていると、腰への負担が増えます。家具を運ぶ時だけでなく、日常的に姿勢が悪いと腰を痛める原因になるでしょう。腰痛予防のためにも、姿勢を正して適度な運動をするよう心がけます。
2-3.下半身を使う
腕の力だけで家具を持ち上げようとしてはいけません。わかりにくいかもしれませんが、大型家具を運ぶ際には腕ではなく下半身全体で持ち上げるようにしましょう。
2-4.道具やコルセットを使う
重たいものを軽く動かせる道具があります。てこの原理を使ったもので、身近なホームセンターなどでも購入が可能です。ただし、転倒する可能性もあるため道具に頼りすぎないことが大切でしょう。
腰への負担を少しでも減らすために、事前にコルセットを巻いておくことも方法のひとつです。特に、もともと腰痛持ちの人はコルセットを使用した方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?事前の準備と運ぶ時のコツを使えば、大型家具を素人でも運ぶことが可能です。狭い場所や階段でも、事前の確認と養生を行えば大丈夫でしょう。あくまでも力任せに運ばないことです。毛布を上手に使えば、フローリングの場所や廊下はほとんど力を使わずに移動できます。
実際の引っ越し業者が使うコツを紹介しましたが、それでも腰痛に悩まされる作業員がいないわけではありません。ましてや素人が突然やったところで、必ずうまくいく保証もないでしょう。自信がない人やどうしても無理だと判断した場合には、迷わず業者に依頼することをおすすめします。